老犬 餌を食べないけど水は飲む。死期が近い時にしてあげられること

2019年2月13日

死期が近い犬

犬を飼うこと、出会いがあれば別れがいつかきっとくる。

分かってはいるけど心の準備ができていない飼い主さんに読んでいただきたい記事になっています。

生きようと懸命な姿に胸を打たれます。

死期が近い老犬・シニア犬の特徴

一般的な犬の寿命、小型犬だと平均14歳、中型犬だと平均13歳、大型犬なるとより短命の平均12歳となります。

犬の年齢が寿命に達し、食欲がなくなってきた老犬は死期が近いことを意味しています。
犬が老いるとどのような症状が出るのでしょうか。

水を飲む力がなくなる

水を飲む気力があればいいのですが、自力で水を飲むのが困難になってしまった時には、ドラッグストアで販売している人間用の薬飲み器やシリンジを使用し水を与えましょう。

もし近所にドラッグストアがなければ、清潔な布などに水を含ませ、口元にたらしてあげて水分をとらせるとよいでしょう。

シリンジ

水を与える際に、口元に水を垂らす状態となるため、こぼれるのが気になる方は小皿などを当てるといいですね。

徐々に食欲がなくなる

死期が近い老犬は徐々に食欲がなくなっていきます。

シニア用のドッグフードじゃなければ堅くて食べられないという事もありますが、次第に内蔵が弱まり、食欲自体がなくなってしまうのです。

老犬用のドッグフードを与えるか、いつもあげているフードをお湯でふやかし流動食として栄養補給させるのもいいでしょう。

自力で食べる力がない老犬には、ドラッグストアなどで販売しているシリンジ(注射器の形をしたポンプ)を使い、犬の頭を立てた状態でゆっくり口の中に流し込んであげてください。

足腰が悪く立てなくなる

老犬になると人間と同じく次第に足腰が弱まり、立ち上がるのも辛い状況になっていきます。

動かないと筋力が衰え、1日の大半を寝てすごすようになります。

寝たきりの状態で心配なのが“床ずれ(褥瘡)”です。長時間マットや床に体の一部分が圧迫されてしまうので、血流が悪くなり、皮膚や筋肉を痛めてしまう症状です。

床ずれ(褥瘡)は、患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすものをいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/褥瘡
https://ja.wikipedia.org/wiki/褥瘡

床ずれを起こさないための対策方法は以下の通りです。

  • 排泄物などはすぐにふき取り清潔に保つ
  • 体の一部分に体重が集中しないよう気を配る
  • 定期的に寝返りを打たせる(2時間が目安)

排泄が困難になる

自力で排泄が困難になってしまった場合、排泄時に飼い主が体を支えてあげることになります。

どうしても自力で排泄できないようでしたら、マッサージや圧迫を行い排泄を促してあげてください。

圧迫方法については犬種によって異なるため、行きつけの動物病院の先生に相談した方がいいでしょう。

痙攣や発熱をおこす

死期を迎え、発熱や痙攣を起こす場合がありますが、自覚症状がない体の反応ですので、犬にとって辛さは感じないとの事です。

老犬を看取るということ

人生を豊かにしてくれた愛犬が徐々に弱っていく姿を見るたび、飼い主は次第に心構えができるものです。

愛犬の幸せな最期のため、出来る限り居心地がいい環境を整え、楽に過ごさせてあげられたらと思います。